夏の演奏会シーズン始動!
アメリカでは多くの学校と同じように、9月からシーズンが始まり5月頃に年度が終わり、それから長〜い夏休みに入ります。僕も音楽院時代は、この夏を使ってヨーロッパの講習やプログラムを受けたり、アメリカやヨーロッパの音楽祭に歌いに行ったりしました。
我がシカゴ・リリック・オペラもご多分に漏れず、夏は劇場がオフ・シーズンに入り、研修生はレッスンやコーチング等、来シーズンの準備とは別に、シカゴのコンサートホールでの演奏会や、研修所オペラ公演、さらに夏の野外音楽祭といった、シーズンとはひと味違う活動をしています。
第一弾は来週、シカゴ・シヴィック・オーケストラとのガラ・コンサートがあります。
シカゴ・シヴィックとは、シカゴ交響楽団の訓練生オーケストラで、ちょうど僕らリリックの研修生と同じような組織に当たります。
曲目はHamletやFalstaffなど、シェイクスピアを基にしたオペラの抜粋が中心です(シェイクスピア没後400年記念のため)。僕はHamlet役として二重唱などを歌います。
6月末は研修生によるオペラ・シーン(試演会的なイベント)があり、僕はエフゲニー・オネーギンのフィナーレ、サミュエル・バーバーの珍しいオペラ『A Hand of Bridge』、『West Side Story』など4つの作品に出演します。
7月はスタインベックの小説を基にしたフロイトのオペラ『ハツカネズミと人間』を、シカゴの「グラント・パーク音楽祭」にて上演します。

そんなわけで忙しい夏になりますが、英語のオペラなど新しい挑戦もたくさん。
今日はシヴィック・オーケストラとのコンサートの指揮者、劇場の芸術監督でもあるアンドリュー・デイヴィス氏との音楽稽古が始まります。
では行ってきます!